オランダ留学 Radboud University 2018/2019

2018年8月から約1年間オランダのNijmegen, Radboud University (ラドバウド大学 ナイメヘーン)に留学します。そこでの出来事、感じた事、学んだこと、また旅行などをせっかくなので、ブログという形で記録に残します。

海外留学に行けば、誰でも自然と英語力はアップするのか???!!! 2018/09/23

オランダ留学13

英語力

先日もこのことについては少し記述したが、今回は留学と語学について書く。

 以下は、その時の2つの記事。

zevenentwintig.hatenablog.com

zevenentwintig.hatenablog.com

 

オランダでの生活が始まってから1カ月、英語での大学の授業が始まってから2週間が経過した。

英語での生活には慣れてきた気はするが、それは決して英語力の向上を意味している訳ではない。

もちろん、日本にいるときよりは英語を使う機会、英語に触れる機会は確実に増えた。

 

ただし、このレベル(英語を使用する時間や求められる英語力)での英語を使用する日々が、留学が終了する7月まで続いても、英語力の圧倒的向上、例えば、大学の学部レベル、またはそれ以上の英語のレベルでの授業に難なくついていける、とか、英語で冗談が言える、とか、そういった英語を操って使いこなすレベルになるのには程遠い気もしている。

 

あくまで一個人の意見ではあるが、要はオランダという日本語が全く通じず、最低限英語やオランダ語を話さなければ生活できない環境に1年間滞在したとしても、語学力の伸びは思っているほど向上しないと思う。

 

 

語学力の向上

なぜ留学をしても語学力は期待しているよりも向上しないと思うのか、と言われてもこれはあくまで自分の感覚でしかない。

個人的には、語学力の向上というのはそれを使う時間によって大きく影響されると考えている。

 

オランダに来る前まで、日本の大学では経済学に加えてスペイン語も学習していた。

 

最初の1年間はまだしも、2年、3年たつと基本的な自己紹介ができたり、知っているボキャブラリーも増える。

 

スペイン語の授業は毎週行われ、課題を終わらせるには辞書を引き、また時には長い文章を読んだり書いたりする訓練を多く行う。

そのため、それぞれの学期が終了するころになると学期の初期に比べて、明らかにスペイン語を使いこなしている実感がある。

 

しかしながら、それも夏休みや春休みといった長期休みを挟むと、ほとんど頭から抜け落ちて語学力は明らかに低下していく。

 

このことからも、どの言語にしてもやはりその言語に触れる機会をいかに増やすか、ということが向上のカギであると思う。

 

自分の留学の第一の目的は、語学力の向上ではなく、学問的により視野を広げることではあるが、しっかりと専門的な授業についていけるだけの英語力がなければ、第一の目的が達成されないこともまた事実である。

 

そこで、これまでの1カ月のオランダの生活を振り返って、英語を使う機会というものを考えてみることはできる。

 

 

オランダで英語を使う機会

語学は基本的に4つの技能に分かれると思う。

というか、英語力を測るテスト(IELTS、TOEFLEなど)でもその4つに区分されている。

 

  1. Speaking
  2. Listening
  3. Writing
  4. Reading

 

1 Speaking/2 Listening

この2つは、主に会話をしているときであろうが、いつ英語で会話するのか?

まずは、友人らと話すとき。

それから、参加しているラグビークラブ。

また、寮が同じのルームメイトたちと。

 

しかしながら、1週間の平均で1日4時間以上英語で会話しているだろうか?

1日4時間だとすると、1週間で28時間、1カ月で112時間、帰国する7月までに10カ月で1120時間!

 

と言われてみても、よくわからない。

1120時間は、46日。

多いか、少ないか。

自分の場合、約11カ月の留学で英語で会話をしているのは、トータルで一カ月と半月くらい、あまり多いとは思わない。

 

残念ながら。

 

ただし、毎日毎日4時間以上、英語で話した場合だ。

結局、わざわざ海外で留学をしたところで、自分から外に積極的に出ていかなければ、聞き、話す機会というのは簡単に得られるものではない。

 

 

3 Writing

自分自身、この技能がまだまだ足りていない気がする。

何しろ、英語で、特に学術的な文章を書く機会がまだあまりない。

これは、そのような訓練のできる授業をとることで、達成できるか?

 

また、Radboud University の論文の書き方、ルール、などを指導する場を利用することを考えている。

 

そこで、英語でかつ学術的な文章を書く訓練が出来ると期待できる。

 

 

4 Reading 

これについては、もう何度も言及しているように日々の課題、特に予習復習における教科書を読む、ということで時間をとっている。

 

今は、教科書10ページを読むに1時間程度かかっているように思う。

スピードはまだまだこれから上がっていくと思うが、今はまだ大変な時期だ。

 

 

以上、英語の基本的な4技能について、自分自身を例に考えてみた。

これはあくまで、オランダのRadboud Universityに学部間の留学においての自分の例だ。

これが、イギリスやアメリカといった英語を母国語とする国に語学留学に行った、などとなれば話はまた変わってくるように思う。

 

自分は、あくまで英語の上達を留学の第一目的としているのではなく、新しい領域の学問を第一目的としている。

しかしながら、これも繰り返しになるが、英語のレベルによっては第一の目的も達成することが難しくなる。

 

 

まとめ

結局のところ、留学に行ったところでやはり積極的に英語を使用する場に自分を持っていかなければ、語学の上達というのは期待できないばかりが、第一目的の勉強もままならない。

 

海外留学に行けば、自然と語学力がアップすることは稀なのではないか?

 

また、英語で何をしたいかによっても、何をすべきかは大きく変わると思う。

英語で最新の論文を読めるようになりたいのか、英語を使って旅行を楽しみたいのか、字幕なしで英語の映画を観たり、本を読めるようになりたいのか。

 

また、自分の場合文法的の正しい英語を喋っているわけではないし、会話をする際にそのことに一番重点を置いているわけではない。

自分は黙らない、止まらない、ということに一番重点を置いている気がする。

故に、正しい文法とか美しい発音などは後回しになる。

 

正しい、美しい英語を話せるようになりたい人は例によって特別な訓練が必要であると思う。

 

今一度、どんな目的を持っているか見つめなおす必要があると思う。

 

約1年間の留学といえども、なんとなく過ごしていては得るものも得られない、ただの時間とお金の無駄遣いになってしまう。

 

 

 

 

 

以上

 

 

最後に、この前友達と食べた寿司の写真。

以外と新鮮で美味しかった。

f:id:zevenentwintig27:20180925052343j:image