【番外編】Aviciiの遺作のEPの一曲が発表された 2019/04/12
オランダ留学47
Tim Bergling
2019年4月10日に、約一年前に突然この世を去ったTim Bergling a.k.a. Aviciiの遺作であるEPの中の一曲が発表された。
Avicii- "SOS" ft. Aloe Blacc
Avicii - SOS (Fan Memories Video) ft. Aloe Blacc
Aviciiの曲は自分が高校生くらいの頃から聴き始め、大学生の前半では新しい曲が発表されるたびに狂ったように何度も聴いていた。
また彼は月一で、自分の曲やお気に入りの曲を集めて一時間のPodcastを配信していたので、毎月楽しみにして配信を待っては聴いていた。
さらに、とても光栄なことに彼の唯一の来日となった2016年のライブにも参加することができた。
これは一生忘れることのない素晴らしい思い出である。
しかしながら、忘れもしない2018年の4月21日土曜日の日本時間の朝、彼の死が報じられた。
訪れていたオマーンのリゾート地のホテルの一室で亡くなった、とニュースは報じていた。
それらの文面を見た時に、初めは何を言っているのか本当に分からなかった。
それこそ、そろそろ4月のPodcastが配信されるころかなと思っていたし、前月までのPodcastで3つのEPを発表する計画があり、1つ目は2017年の夏に発表されていた。
残りの2つについてもガンガン製作中であり、そろそろ2つ目をリリースすると話していた。
自分の得ていた彼の情報からは、まったく死と無縁であったし、そういう訳で何が起こっているのか非常に理解に苦しんだ。
自分の好きなアーティストや尊敬する人を亡くすという経験は、実はこれが初めてであったように思うし、このことは今でもなかなか納得がいかないし、快く受け入れること出来ない、しなくないことである。
彼の死に対しては、多くの友人やネットやTVに出るような著名人も反応していたが、ご冥福を祈りますと言われても、なぜお前はこのことをもう受け入れたのだよと、怒りのようなやるせないような複雑な感情であった。
また、音楽を通じてたくさんの人に感動とか、勇気とか、元気とか、そういったものを与えていた人間が、もしかしたら最もそれらを必要としていたのかもしれないと考えると、とても悲しく辛い気持ちで一杯になる。
さらにAviciiは、アルコール中毒や腎臓系の病気などの健康問題にも苦しんでいた。
まさに精神的にも、そして身体的にも自身の体を文字通り削って曲を作り続けていたと言える。
そのような不安定な、心に穴のある状態のまま留学が始まり、そろそろAviciiの死から1年だと思っていたら、彼の未発表だった一曲が発表された。
曲を聴く前はやはりいろいろなことを考えるし、悲しい気持ちに今でもなる。
しかしながら、純粋に曲を楽しめたことはこれらの一連の出来事において、最初のステップになるかと思う。
現在、5月のどこかで彼の生まれ育ったスウェーデンのストックホルムを訪れようと考えている。
Tim, I miss you.
Rest in peace.