何がオランダをオランダらしくしているのか? ~オランダの文化について①~ 2018/10/03
オランダ留学18
Nijmegenで見たオランダっぽさ①
オランダっぽいとは、どういうことなのか。
何がオランダを連想させるか。
何がオランダを特徴づけているのか。
もう10月も始まったことだし、それらについて今までの生活でのオランダっぽいと感じた文化、慣習などを紹介する。
思い返したら、結構あったので二つに分けて紹介する。
言語について
やはり、オランダと言えば言語にその特徴的な側面を見出すことができるのではないか?
English
EFという留学を斡旋している組織のサイトで、第二外国語としての英語の流暢さのランキングがあった。
オランダ王国は堂々の世界一。
圧巻だ。
ちなみに、日本は37位とのことだった、、、。
確かに、オランダに来て英語が通じないことで何か困ったことはほぼない。
一度だけ、オランダに到着した日に空港で座ってパンを食べていたら、モロッコに帰るらしい女の子に喋りかけられて、めちゃくちゃな会話をしたくらいだ。
ちょーテキトーに、「ワタシ、ニポンジン。」と言った感じでオランダ語で話した記憶がある。
とにかく、学校ではオランダ人らは瞬時に言語を切り替えて英語を話すし、ジェンダーや人類学といった抽象的な概念の講義でも、英語を使いこなして発言している。
ラグビークラブでもそうだ。
オランダ人の友人らは、英語ネイティブのイングランドやアイルランドからの留学生のフルスピードの英語にも、難なくついていっている。
自分は、そういう時はほぼ分かっていない。
また、スーパーの買い物でもSorry? と一言いえば、すぐに英語で丁寧に説明してくれる。
Nederlandse
オランダでは人々が英語をほぼ完璧に使いこなしているのと同時に、やはり彼らの第一言語はオランダ語である。
そのことも生活していて強く感じる。
まずは、スーパーなどでは表示は基本的にオランダ語だ。
追加で英語の表示がされることはあまりない。
強いて言えば、ドイツ語やフランス語の表示。
Nijmegen がドイツに近いことも関係しているのかもしれない。
そして、当たり前だがオランダ人同士ではオランダ語を話す。
特に自分はラグビークラブでオランダ人と関わることが多く、その際は基本的に皆オランダ語を話している。
例えば、ラグビーのSNSのグループや練習の際のコーチの指示、これらは基本的にオランダ語で行われる。
これには、自分を含めた留学生にオランダ語に慣れてもらう意図がある。
しかし、何を言っていたかを尋ねれば、丁寧に英語で教えてくれる。
そして、オランダ人は自分たちの言語についてどう思っているのか?
この質問をしたことはないが、英語が皆流暢に喋れるからといって、じゃあみんな英語の方が効率がいいし、オランダ語じゃなくて、英語で話そうや!!!みたいな雰囲気についていかに感じているのだろうか。
言語はやはり、その国ごとの文化や歴史を代表する側面であり、それが効率がいいというだけで蔑ろにされているわけでもないが、特にすべての留学生らがオランダに溶け込むために必死にオランダ語を勉強しているわけでもない。
それは自分も同じだ。
日本を出発する前に、オランダ語の基礎を学ぶコースに4カ月ほど通ったが、留学前の短い夏休みの間にすべて抜け落ちてしまった。
また、オランダに到着してからオランダ語は勉強していない。
しかしながら、時々知っているオランダ語の単語を話すと、オランダ人の友人らはとても嬉しそうにしてくれる。
簡単な会話、例えば
おはよう、
こんにちは、こんばんは、
ご機嫌いかが、
とか、買い物のときの
これはどこ、これはいくら、
レシートは要らない、
袋を付けてほしい
、、、とかは話せるようになりたい。
もう一度、日本で使っていたテキストを見てみようと思う。
日本では、なかなかオランダ人と出会うことは難しいし、今はこのチャンスを大いに生かすべきかと思う。
その国の言語を学ぶことは、それ自体がその国に住む人に対しての礼儀というか、尊重というか、とにかく自分は大事なことだと思っている。
大麻・マリファナ
まずはじめに、自分はオランダ到着以降一切大麻に手を出していない。
これを、お天道様に誓ってから話を始める。
大麻を使用することはオランダでは合法である。
それはオランダ人に加えて、身分証を見せれば、ドイツ人だの日本人だのイギリス人だの、誰でも購入して使用することができる。
しかしながら、日本では大麻所持は禁止されているので、いくらオランダで可能だからといって大麻漬けになるのはオススメしない。
そこの法律がどう適用されるのかは不明だし、帰国時に空港で麻薬犬が服や荷物に付いたマリファナの匂いを嗅ぎつけたりしたら、大変な騒ぎになりかねない。
日本人は絶対に大麻を吸うべきではない。
3枚の写真はすべてNijmegen で撮影したものだ。
一枚目の写真は、真ん中に小さく見える葉っぱのマークが店の目印だ。
このようにオランダでは Coffee Shopと呼ばれる店で、マリファナを手に入れることができる。
大抵の店は、大通りに面している訳ではなく一本入った奥に通りなどだ。
そして、Coffee Shop の周辺は雰囲気が異なる。
ワケありのような人々も時たま見かけるし、絶対に夜に一人でなど近寄りたくない。
緊張感というか、みな駆け足に店に向かい、店を去っていく。
なぜ、マリファナを吸うのだろうか?
嗜好品は他にもある。
例えば、タバコ、酒、コーヒー、、、
日常的にマリファナを使用している人に出会ったことがないので、この疑問点は解決していない。
この質問はぜひしてみたい。
しかし、以前嗜好品としてのマリファナについて留学生の友人らと少し話したことはある。
確かに、マリファナはヨーロッパではオランダ特有の文化、制度である。
マリファナは吸うと、世界がグニャグニャに見えたり、眠くなったり、陽気になったり、またある人は母親に電話するらしい、、、、。
最後のはイレギュラーな例だとしても、とにかくアルコールやタバコとはどうも違うらしい。
しかしながら、依存性というものはタバコやアルコールより弱いと言われている。
なんなら、コーヒーのカフェインの方が依存性が強いとかなんとか。
また、なんならチョコレートだって依存性があるらしい。
健康に害があるという理由でマリファナを規制するのなら、その他の嗜好品も規制の対象となりうるのではないか。
ただ、マリファナはいわゆるソフトドラッグであり、さらなる強い薬物、コカインや覚せい剤などに手を出すきっかけとなりかねない。
いづれにしても、日本において嗜好品としての大麻の利用に対しては非常に懐疑的である。
以上